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首都圏 H様
私が証券診断士のTさんに証券診断の依頼をしたきっかけは友人Mさんとの会話でした。そのとき私は55歳でした。
公的年金の支払期間も短く、支払金額も少なかったので、老後の心配をしておりました。
友人Mさんと老後の話をしていると公的年金だけでは安心できないことをお互い感じておりました。
そこで私は生命保険会社の年金保険に加入していると話しました。その年金保険は60歳まで支払うと、支払終了後に10年間、毎年100万円を10回もらうことができ、合計1000万円になると話しました。
すると友人Mさんに「その内容が確かならとても良い年金保険だと思うけど、1000万円が必ず手元に返ってくるか、確認したほうがいいですよ」と言われました。
私は「どうやったら確認できるの?」と聞くと、友人Mさんが「私の知り合いに証券診断士の資格を持っている方がいるので、その方に診てもらったら?」と言われ、私は「お金がかかるんじゃないの?その人と会ったら何か保険に入らされるんじゃないの?」と言うと、
友人Mさんは「診断料は無料だし、今入っている保険がその人に合っているか診断してくれるだけだから、保険を薦められたりはしないから安心よ」と教えてくれました。
それなら安心して頼めると思い、友人Mさんに連絡してもらって証券診断士のTさんと会うことにしました。
証券診断士のTさんはお会いした最初にこう言ってくれました。「これから証券診断を一緒にやっていくわけですが、その結果最終的にあなた自身に合っているか合っていないか、ご自身で判断してくださいね」
それを聞いて、保険内容の良い・悪いを判断するのは診断士の方ではなく、私自身が判断するのだと理解することができました。
証券診断士のTさんはまず証券を見ることなく、私の老後の心配のことや、想い・要望等をこと細かく、時間をかけて聞いてくれました。
そのあと証券をお見せしました。証券診断士のTさんは証券を私に見せながら、会社名・商品名・契約始期・保険料等をゆっくりと、私にわかりやすく丁寧に話してくれました。
それを聞いていたときは「なるほど」と思う程度でした。
証券診断士のTさんに
「Hさんは年金保険にご加入との事でしたが、それは何年前に加入されましたか?」と聞かれ、私は「たしか15年くらい前だと思います」と答えました。
しかし、保険証券を見ると3年前の契約日が記載されていました。15年前だと思っていた契約日が3年前の契約日になっているので、「なぜ契約日が3年前になっているのですか?」と聞きました。
すると証券診断士のTさんは「Hさん、3年ほど前に病院に健診のようなものに行きませんでしたか?」と聞かれ、「たしか行った覚えがあります」と答えました。
さらに「保険の申込書のようなものに記入した覚えはありませんか?」と言われ、「何か書いた記憶があります」と言いました。
そこでTさんが保険証券の一番上に書いてある商品名をもう一度見せてくれそこには【定期付き終身保険】と記載されていました。
Tさんは【定期付終身保険】を詳しく教えてくれました。
私は話を聞いて、愕然としました。この保険は死亡保障がメインとなっていて、保障額は2000万円もありましたが、保障は65歳までしかなく、必要のない入院保障も付いていました。
さらに特約が10個も付いており、私には必要ないものばかりだったのです。
一番驚愕したのは、それまで掛けていた貯蓄部分が無くなっているということでした。
Tさんは証券に書いてある転換部分に充当されていることを証券を使いながら教えてくれました。
その金額は400万円あり、この金額を終身保険(一生涯保障)にあてがってありました。
この保険に月32000円支払っていますが、貯蓄部分は650円しかなく、残りすべてが掛捨てになっていたのです。
私は3年前のことを思い出し、たしか担当の人が来て、「今より良い保険が出来て、こちらの商品の方が良いですよ」と言われたことを思い出しました。
しかし私の理解力では、年金保険がもっと有利なものになるだけで、保険の中身が変わっていることなど、思いもよりませんでした。
なぜ老後資金の為に積み立てている大切な年金保険を、このような私に必要のないものに変えられてしまったのでしょうか?
私はTさんに真剣に「こんな保険続けたくありません。何とかしてください」と頼みました。
Tさんは快く引き受けてくださり、次回設計書を持ってきてくれることとなりました。
1週間後、Tさんは設計書を持参してくれました。そのパターンは豊富で保険の素人の私でも分かるように丁寧に色々なバリエーションで、ショッピングをするような感覚で選ぶことができ、大変満足いく内容でした。
保険に入るとき、一番大切なことは「入口」の話ではなく、「経過と出口」がいかに大切かをTさんに教えてもらいました。
もし私が証券診断士の方に証券診断を頼まずに、あの保険を続けたと考えると背筋の凍る思いがいたします。
証券診断をして本当に良かったです。